月刊『オートバイ』&webオートバイで投票を募った読者参加型の人気バイク決定戦「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー 2025」の投票結果がついに発表! 本記事では、原付一種(50ccクラス)のランキングトップ3に輝いたモデルにフォーカスしてお届けします。
まとめ:オートバイ編集部

第3位
ホンダ「スーパーカブ110 ライトコンセプト」

Honda Super Cub 110 LITE CONCEPT 価格・発売日未定
新基準に対応した新世代のスーパーカブ
従来の原付一種(50cc)に代わる存在として、2025年4月から新基準原付(排気量125cc以下・最高出力5.4PS以下)の区分ができた。これに適合するトップバッターと目されるのがスーパーカブ110をベースとしたモデル。
3月に公開されたコンセプト車を見る限り既存のスーパーカブ110との違いはなく、吸排気系の小変更で出力を抑えているようだ。仮に規制値上限の5.4PSとすれば現行50ccモデルの約5割増しとなるので実用性も充分だろう。
第2位
ホンダ「クロスカブ50」

Honda CROSS CUB50 排気量:49cc エンジン形式:空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒 シート高:740mm 車両重量:100kg税込価格:30万8000円/31万9000円(くまモン バージョン)
カブにヘビーデューティーさをプラス
スーパーカブには多くの派生モデルがあるが、異色の存在とも言えるのが実用車臭を消してSUV的なルックスにまとめたクロスカブ。特に50cc版はシリーズ唯一の前後14インチホイールを採用し、17インチホイールのクロスカブ110より44mm低い740mmというシート高を実現。
小柄なライダーでも安心して乗れるうえ、見た目の愛らしさも増している。スーパーカブ50同様に年内で生産を終了する予定ということも獲得票数の多さに繋がったようだ。
カラーバリエーション
第1位
ホンダ「スーパーカブ50」「スーパーカブ50プロ」

Honda Super Cub50/PRO 排気量:49cc エンジン形式:空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒 シート高:735mm/740mm(PRO) 車両重量:96kg/108kg(PRO)税込価格:24万7500円/26万9500円(PRO)※写真はスーパーカブ50
ユーザーからの愛が最も寄せられた傑作機!
太平洋戦争後に浜松の小さな町工場から始まったホンダを、世界的な大企業に成長させた立役者がスーパーカブ。その用途の広さ、経済性、頑丈さで日本国内はもとより北米やオセアニア、東南アジア諸国でも大ヒットし、国内外でのシリーズ累計生産台数はなんと1億1千万台を超える。
1958年に登場した初代スーパーカブC100型(50cc)は排気煙が出ず、燃費や静粛性、耐久性に優れた4ストロークエンジンに、操作が簡単な自動遠心クラッチ採用の3速ミッションを組み合わせ、スカート姿の女性でも楽に乗り降りできるアンダーボーンフレーム、悪路でも安定性の高い17インチホイールを採用。この基本レイアウトは現行モデルまで実に67年間に渡って一貫している。
しかし50ccという小排気量ゆえ、主として排気ガス浄化触媒を効率的に働かせにくく、結果的に排出ガス規制のクリアが難しいということから年内に生産終了が予定されている。50ccクラス1位となったのは、スーパーカブ50に対する惜別の思いと、ホンダ創始者であり、発案した本田宗一郎氏に対する敬意の現れだ。(太田安治)

フロントまわりはカブらしいデザインを踏襲しつつ、明るさと長寿命を両立するLEDヘッドライトを装備。ウインカーは電球タイプを採用する。

メーターは速度計に加え燃料計も装備する実用性に優れたもの。上部にはスーパーカブのロゴがあしらわれ、所有感を高める演出が凝らされている。

30km/h定地燃費でリッター105kmという驚異の省燃費を実現する横型空冷OHCユニット。耐久性にも定評のある伝統のエンジンだ。
カラーバリエーション
JAPAN BIKE OF THE YEAR 2025 ランキング表
※このランキングは、月刊『オートバイ』2025年10月号で発表したものになります(投票期間は2025年5月31日~7月31日・月刊『オートバイ』およびwebオートバイで募集を行いました)。
まとめ:オートバイ編集部
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